
羽島市竹鼻町「みそぎ団子」
岐阜県羽島市竹鼻町で、古くから愛されている団子があります。その名も「みそぎ団子」!
みそぎというとあまりよい意味はないのでは・・・?と思う人も多いと思いますが、名前の由来は後術するとして・・・、いったいどんなものか気になりますよね。
こちらが、みそぎ団子です!
羽島市竹鼻町には、古来より「みそぎ団子」あるいは「味噌付きぶんたこ」という野趣豊かな珍菓子があります。
毎年6月30日の「みそぎ神事」の日や、7月1日・15日の「代々まつり」などの日に街内の菓子屋・餅屋などで売り出されます。
出典 みそぎ団子 http://www.gikekou.npo-jp.net/dango.htm
羽島市役所の目の前にある和菓子屋さんでいつも売られているのですが、浴衣姿で食べる姿がよく見られるとか。
地元に愛されたみそぎ団子、いったいどんなものなのでしょうか。
今回は、みそぎ団子についてご紹介します!
みそぎ団子ってどんな団子なの?
先ほど写真を載せましたが、どちらかというとみたらし団子に近いように見えますね。
実は、あの外側についていいるものはみたらしではなく、赤みそベースの甘辛ダレだとか!
米粉ベースの団子の中にはこしあんが入っていて、今まで食べたことのあるものよりもずっと美味しいと話題に!
この〈みそぎ団子〉なる物、少しご紹介させていただきます。
まずは米粉の団子生地でこし餡を包み、それを2個串にさし、赤味噌と砂糖で作ったたれを、焼いた団子の両面に田楽風に塗り、ゴマをふりかけ、それをまた焼いたシンプルなものでございます。
見た目はあまり良くありませんが、味噌を焦がした香ばしさがなんともいえないこの団子の味は、
一度好きになった人は、やみつきになるそうです。
岐阜県に伝わる伝統的な団子・・・食べてみたいですね!
宿題にもなる、名前の由来とは?
羽島市の小学生では「みそぎ団子の名前の由来を調べてくること」が宿題にもなるそうです。
その名前の由来を調べてみました。
昭和初期の頃、初代(豊吉)が「みたらし団子を発展させて、おいしいものができないか?」と考え、工夫をしました。
そして、みたらし団子の中に餡をいれて味噌をぬり、焼いたところ、意外と味噌と餡との相性が良く、これはいけると〈みそつけだんご〉という名で商いをしていました。
時が経ち、私の先代(二代目栄一)は、竹鼻町の氏子様八剣神社の神主に、みそぎ神事(現在6月30日)の由来を聞き、
それと味噌をつけた団子をくっつけて〈みそぎ団子〉と名前を付け、6月30日にみそぎ神事をうけて、
「この団子を食べると1年の前半のみそぎを払い、残り半年は元気で過ごせる」ということを書いた掛紙を作り、長年6月30日、7月1日、7月15日、に限り販売していました。
みそぎ幹事にもともとお供えしていた団子があったそうで、その地域で「みそつけだんご」が登場したことからそれを「みそぎ団子」と名前を変え伝わっているそうです。
みそぎ団子を食べると夏バテしない!などと言われていたり、小学校や中学校の給食の人気メニューとして伝わっています。
是非、近くに行った際は味わってみてはいかがでしょうか。