
美食の国フランスでは、お店を出しても料理の味がフランス人に認められなければすぐつぶれてしまうそうです。
それだけ美食家が多く、料理の味と美しさへのこだわりが強いお国柄なのかもしれません。
またフランス料理といえば、上品な見た目の美しさで料理を楽しませてくれるといったイメージがありますが、食材の鮮度や素材のこだわりも大変強く、食への意識も芸術作品と同様に、見て楽しむといった感じを受けます。
フランス・ブルターニュで寿司を握るザビエル・ポンセックさん
そして、そんな美意識の高いフランスで話題となっている寿司屋があります。
ブルターニュのブレスト市にある「檜(hinoki)」という、フランス人シェフが握るお店です。
ブレストはフランスの最西にある都市で、住んでいる日本人もパリと比べても少ないという場所に寿司屋を始めたというから驚きです。
シェフの名は、ザビエル・ポンセックさんです。
出典:http://parisetc.com/ja/2011/08/xavier-pensec-the-artisan-behind-the-hinoki-sanctuary/
経歴
ザビエルさんは、もとから料理人ではなくベジタリアンで、30歳近くまでは魚を切るのが好きではなかったようです。
寿司を握る前に魚をさばかなくては仕事ができないのに、魚を切ることが好きではなければ一体どのようにして寿司を握るまでになったのでしょう。
ザビエルさん自身は、モンペリエールで日本のインセンスや骨とう品のセールスをしていました。
それが、東京に滞在していた従兄弟の誘いで日本に来日。
その後、いろんな経緯を経て寿司と出会い、人生を寿司にかけてみようと思うようになったそうです。
そして、その後も本当に美味しい寿司を理解するために、定期的に日本に訪れました。
日本では、寿司職人になるにはかなり長い年月を積み重ねないと、本当の職人になれないという常識があります。
しかし、ザビエルさんはベジタリアンだった32歳からたった5年、つまり37歳で自分のお店を持ちました。
如何に彼が、寿司を握ることにこだわりを持っていたかがわかると思います。
おわりに
ザビエルさんのお店は、連日メディアにより取材が行われています。
それはフランスでお寿司が食べられるという珍しさだけではなく、本格的な江戸前寿司が食べられるからでしょう。
フランスに行く機会のある方は、ぜひ足を運んでみましょう!
お店の所在地などは、以下を参考にしてください!